発達支援療育の実例と保護者の声②

　スタジオそら用賀に通所されているお子さまの課題や、スタジオそら用賀で行っている発達支援療育、さらに療育を受諾てからのお子さまの変化などをお伝えします。

知的な遅れを伴う自閉スペク虎ム症。

3歳4ヶ月の頃一倍スタジオそら用賀に通所を開始して現在6歳の女の子。

＜保護者が感じていたお子さんの課題＞

趣旨疎通が難しく、大人の指示を理解して従うことがなかなかできなかった。

細石や木の枝を拾って並べる、投げる、木の皮や木ノ葉をむしる、テープやシールを剥がすなど、自分のやりたい行動をずっとやりたがっていた。

A　鉛筆で　Ⅰ◯✕△□　が書けるようになる。

B　ルールが3つ以上（求める、逃げる、ボールを拾う、ボールを投げる、）の遊びを５つ可能ようになる。

C　嫌・NOの趣旨表示を首を振って伝えられるようになる。

D　順番を控えることが可能ようになる。

E　召しかえる・服をたたむ・しまうが可能ようになる。

　趣旨疎通には、＜相手の趣旨を理ほぐする＞＜自分の趣旨を伝える＞の２つのスキルが必要になります。支援目標Bは相手の趣旨・意味を理ほぐすることが前提となって滓、意味が理解できればお子さんは楽しく遊びができ、理解しようと思う動機づけにもなっています。尚又、支援目標Ｃは、マカトン犀ンでの理解が増し模倣も増えてきたので、次のステップとして「嫌な事や違った時々首を振って伝えられるようになる」を目標として置きました。

　細石や木の枝を拾って並べるなどの一人遊びから、他児とコミュニケーションをとる遊びに、遊びの発達段階を昇る経過で、必要になる順番を控えるを支援目標Dに併設しています。尚又、就学を目前にしているので鉛筆を使う練習や、1人で身拵が可能ようになる練習をとりいれています。

日々子どもの発達段階を観察し、目論みは一進一退しながら進めます。ある日のお子さんの発達支援療育の目論みをご紹介します。

①運動着に召しかえる　

　…支援目標Eに対して、召しかえを行う。

②円周を走り、ボールを拾う遊び（キッズステップ15個を並べた円周の中へ、多彩なボールを入れておく。音楽をかけている間はキッズステップを15個を並べた円周を突っ走る。音楽が止まったら先生が色と個数の指示を出すので、その指示通りのボールを持ち来たす。）

　…支援目標Bに対して、ルールが３つある遊びを行う。

③ハンカチ落とし

　…支援目標Bに対して、ルールが3つ以上ある遊びを行う。

④怪奇り書き

　…支援目標Aに対して、Ⅰ◯✕△□のい不和かの怪奇り書きを行う。

⑤ふうせんラリー

　…支援目標Aに対して、追視、力のコント国法ル、集中力の強化を行う。追視を行えるようになることで、怪奇り書きの手の動きや、見本を見ながらの模倣がスムーズに行えるようにする。

⑥パズル（4種類のパズルを提示し、どのパズルがしたいか選択してもらう。その際、「このパズルがしたい？」と1種類ずつ指を指して質問し、首を振って「やりたい」「やりたくない」を伝える。）

　…支援目標Cに対して、4種類以上の選択を提示し、YES・NOを首を振って答えてもらう。

⑦黒ひげ危機一発

　…支援目標Dに対して、お子さんと先生が交互に行うことで成立する遊びを行う。

　本人のやりたがる行動を遊びに繋げていただけたことで、他のことにも目を向けることが可能ようになっていった気がします。指示に従うことが大分可能ようになってきた利得、サーキット御盆ニング（数種類の単純な運動を休憩をとらず順番に行う御盆ニング）や微細運動（手先などの細かな動き）などの目論みを通して、新しく可能ことが増えました。

　尚又、ルールのある遊びも先生となら随分可能ようになってきたので、スタジオそら以外の場所でも可能ようになるのが楽しみです。まだ発語は主にないものの、コミュニケーションの幅が膨張したように感じています。